このワインをつくるシャトー・ラネッサンは、キュサック・フォール・メドックに位置するシャトーです。
場所はAOCオー・メドックになりますが、シャトー・ベイシュヴェルとシャトー・デクリュボーカイユの畑に囲まれたところに位置しています。
シャトーの歴史は古く、1310年1月15日まで遡ることができるそうです。その後1793年5月17日からはデルボー家がこの古い歴史あるシャトーの所有者となったそうですが、中でもこのシャトーを紹介する際に外せないのは、1855年にメドック地区の格付けが行われた時のエピソードがあります。当時ラネッサンは、第4級に匹敵する高い評価を得ていたにも関わらず、当主ルイ・デルボーがその自信ゆえに、審査用のワインが提出しなかったため、格付けを逃してしまったそうです。
現在はラベルにも「デルボー・ブーティエ」と表記してあるように、ブーティエ家の所有下にあり、2003年のブルジョワ級の格付け見直しにおいては、ブルジョワ級の中で三つに分類された中位、シュペリュールに昇格し、シャトー・ラシェネーの畑と並び、AOCオー・メドックの中でも傑出したワインとして、第5級にも匹敵するという高い評価を受けているシャトーです。
シャトー・ラネッサン2006
やや紫がかったエッジで濃いめの色調。カシスやプルーンの果実の香り。腐葉土の心地よい香り、かすかにシナモンやナツメグ、オールスパイスのスパイス香りがあり、芳香が豊かです。とてもなめらかな口当たり、ブルーベリーやブラックベリーの果実味、酸味と果実味のバランスは全体的に良く華やかさを感じます。香同様、ナツメグやシナモンの香り、茎の青さも感じます。タンニンはきれいに溶け込みなめらかで優しくバランス良く、余韻も心地よいスモーキーな香りが残ります。優しいながら深みあり、果実味豊かで優しくてなめらか、味わいのあるワインです。
数年前、今よりは手ごろな価格の時にこのワインが気に入って、結構よく飲んでいたのですが、評価が高まるにつれ価格は上がり、しばらくの間、購入するチャンスがありませんでした。
今回テイスティングしたのは'06ヴィンテージで、デキャンタをしてなんとか開かせましたが、香りは良いものの、少々弱めな感じです。とはいえ、手頃な価格でボルドーのクラッシックなワインらしさを感じるのには良いワインと思いますので、価格の安いうちに購入して、数年寝かせてから飲みたいところです。
今回テイスティングしたのは'06ヴィンテージで、デキャンタをしてなんとか開かせましたが、香りは良いものの、少々弱めな感じです。とはいえ、手頃な価格でボルドーのクラッシックなワインらしさを感じるのには良いワインと思いますので、価格の安いうちに購入して、数年寝かせてから飲みたいところです。
ヴィンテージにもよりますが2000〜2800円前後。価格は年々上昇傾向にありますので、1000円台で見つかれば即買いと思います。
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