この「ソムリエ KIMIの今晩飲んだおいしいワイン(別館)」は、
blog:「ソムリエ Kimiの今晩飲んだおいしいワイン」で紹介してきたワインのうち、
特に印象に残ったワインだけを、まとめて掲載するサイトです。

そう、このサイトに掲載されているワインは、言わば『殿堂入り』したワインばかり!
味わいだけでなく、コストパフォーマンスを考えると、
これっきゃない!という、私のオススメのワインです。

本家、「ソムリエ Kimiの今晩飲んだおいしいワイン」ともどもよろしくお願いいたします。


2010年1月17日日曜日

【1000円前後で美味しいワイン】エステザルグ・テラヴィテス・コート・デュ・ローヌ




さて本日の【1000円前後で美味しいワイン】は、南仏エステザルグ・テラヴィテス・コート・デュ・ローヌをご紹介いたします。


このワインをつくる「エステザルグ(Les Vignerons D'Estezargue)」は、南ローヌ・ガール県に位置する協同組合で、童謡「アヴィニョンの橋の上で」と教皇庁で有名なアビニョンの街の南西、ローマ時代の水道橋・ポン・デュ・ガールとの、ちょうど中間ぐらいに位置しています。
通常、南仏の生産者は村ごとに協同組合をつくりますが、エステザルグはわずか10名の生産者から構成されているそうです。組合が設立されたのは1965年ですが、この組合を高品質のワインをつくる生産者として有名にしたのが、1995年からコンサルタントとして参画するジャン・フランソワ・ニック氏で、彼は1998年頃から有機農法(ビオ)によるワインをつくり始めました。
2002年にニック氏が独立し、ドメーヌ・デ・フラール・ルージュを立ち上げてからは、デニス・デシャン氏が、さらにこの農法を推し進めており、現在組合全体では400ヘクタールのぶどう畑を有し、2004年にはさらなる拡大を目指し、ワインセラーの増設や、新しい機器の導入をはかったそうです。
特に今回ご紹介するワインは、「テラヴィティス(Terra Vitis)」という「環境に配慮した自然な農業」をテーマに、ボジョレー地区のぶどう栽培者を中心に設立された団体に参加する生産者により生産されたもので、土壌や樹木の生態をできるだけ自然に維持し、農薬や除草剤の使用を制限するだけではなく、ぶどうの栽培やワインの醸造過程で発生する排水や廃棄物の管理にも厳しい基準を設けているそうです。


エステザルグ・テラヴィテス・コート・デュ・ローヌ2007
ノンフィルター・亜硫酸無添加。
鮮やかな明るいルビー色、やや濃いめの色調。
ブルーベリー、カシス、黒っぽい果実を思わせる香りや、茎の青い感じの香りがあります。ラズベリー、ブラックベリーなど、やや酸味を感じる軽やかな果実味も感じます。
腐葉土、ウコンなど土に通じる香りがあります。
ボディもあり、中程度の骨格で、余韻も長いです。
ぶどう品種:グルナッシュ、シラー、サンソー

お手頃価格なので、デイリーでビオワインを楽しみたいのであれば、ぜひおすすめです。
ビオ入門としてもいいかもしれません。この価格でこの味わいは、そう多くはありません!個人的にお気に入りのワインで、常時ストックしています。



トンカツ、サルティンボッカ


普通は1300円ぐらい。1000円に近いほど、お買い得だと思います。


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